「あの人の回復、嬉しかったな」そんな瞬間があるから、看護を続けていける

ふとした瞬間に思い出す、あの患者さんの笑顔

退院していったあの人。
もうベッドが空っぽになってるあの部屋。

何気なく通りかかったとき、ふと思い出すことがあります。

「あの人、元気になって本当によかったな…」


最初は、声も出せなかったあの人が…

食欲もなく、表情も乏しくて、
毎日「今日も変わらないな…」って思っていた頃。

それでも地道にケアを続けて、
ある日、ふと笑ってくれたときのこと。

「その笑顔、初めて見たかもしれない」

その瞬間のあたたかさは、
心の奥にずっと残っている気がします。


看護は、目に見えない積み重ね

薬の効果だけじゃない。
点滴や処置だけじゃない。

毎日の声かけ、手を添えるケア、
そばにいるという安心感。

それら全部が、じわじわと“回復”につながっていく。
そして、そこにあなたの力が確かにあった。


退院の日の「ありがとう」が何よりのごほうび

荷物をまとめながら、ちょっと照れたように

「お世話になりました」
「ここにいてよかったです」

そんなふうに言われたとき、
疲れや大変さも、すーっと溶けていく。

「また頑張ろう」って思える。
それが、この仕事の不思議な魅力です。


▼この記事を書いた人

病棟・外来・保育園など多様な職場を経験し、今は企業勤務の産業保健師。
現場での“かけがえのない瞬間”を、そっと言葉にして届けています。

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