家に帰っても、頭から離れない“あの人”
帰り道、電車に揺られながら、
あるいは布団の中で目を閉じたとき――
ふと浮かんでくるのが、
さっきまで一緒にいたあの患者さんの顔。
「今日、ちょっとしんどそうだったな…」
「明日、状態悪くなってなければいいけど」
そんなふうに思う夜、ありませんか?

“そのとき”は全力だった。でも、それでも気になってしまう
バイタルもとったし、報告もした。
薬も飲んでもらったし、ケアも丁寧にしたつもり。
それでも、どこか胸に引っかかる。
- いつもより表情が硬かった気がする
- 小さな訴えを聞き流してしまったかもしれない
- 本当はもっと話を聞いてあげたかった
「あれでよかったのかな…」
そんな“もしも”が、帰宅後に押し寄せる。
看護って、「勤務時間外」にも続いている気がする
タイムカードは切ったけど、
心の中ではまだ“看護師”を続けている自分がいる。
患者さんの回復を願って、
体調の変化を想像して、
明日の引き継ぎまで気を抜けない。
それって、あなたが“本気で向き合ってる証”なんだと思う
こうして気にかける気持ちは、
看護の一部なんだと思います。
「たった1人の患者さんを思い出してる自分」
それが、すでに大きな“看護の力”になっている。
大丈夫。
明日もまた、あなたのその気持ちはちゃんと届く。

▼この記事を書いた人
病棟・外来・保育園など多様な職場を経験し、今は企業勤務の産業保健師。
“患者さんを思い出してしまう優しさ”を、大切にしたいと思っています。
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