目次
はじめに
保育園で働く看護師には、健康管理や感染症対応だけでなく、
保育補助としての役割を求められることも少なくありません。
でも実際には、
- 「看護師の仕事って、これでいいのかな…?」
- 「保育士と同じような業務が多くて違和感がある…」
そんなふうにモヤモヤした気持ちになる看護師さんも多いのが現実です。
この記事では、現役保育園看護師としての視点から、
保育補助と看護業務のバランスのとり方、私なりの工夫をお伝えします。
よくある保育補助の実際の内容

保育補助として行う業務は、園や配属クラスによってさまざまですが、代表的なものは以下のようなものです。
- 0歳児クラスでの抱っこ・寝かしつけ
- オムツ交換・トイレ誘導
- 離乳食や食事の介助
- 午睡中の見守り
- 室内や園庭の清掃・消毒作業
- 行事準備・制作物の補助 など
看護業務との違いに戸惑うことも…
保育補助が多くなることで、以下のような悩みを感じることがあります。
- 医療的判断や看護スキルを活かせていないと感じる
- 看護師としての役割が曖昧になりがち
- 保育士との立ち位置に迷う
保育園看護師は「看護師だけど、保育もする人」という独特な立ち位置になるため、
どこまで関わるか、どう折り合いをつけるかが大切なポイントになります。
私が実践している“バランスのとり方”
1. 「自分の専門性を活かす場面」を明確にする
- 朝の健康観察や感染症対策
- アレルギー児や持病のある子への対応
- 保護者や職員からの体調相談対応 など
看護業務に集中すべき場面を明確にしておくと、軸がブレにくくなります。
2. 保育補助では“安全・衛生視点”を持って関わる
たとえば:
- 食事介助では「誤嚥しないか」「姿勢はどうか」を看護師目線で観察
- トイレ誘導では「便の状態」「体調の変化」に気づけることも
保育補助の中にも、看護師としての視点を活かす場面はたくさんあります。
3. 担任や主任と“業務分担のすり合わせ”をする
- どの時間帯・どの場面で看護業務に集中したいかを共有
- 保育士さんが何を期待しているかを確認
- 園長・主任とも業務の優先順位について相談する
保育士との関係づくりも大事
- 自分だけが「専門職」にならないよう、チームの一員として動く意識
- 保育士の仕事に敬意を持って関わると、自然と協力体制ができる
- 「いつでも相談していい存在」と思ってもらえるような関係づくりを大切に
モヤモヤしたときに思い出したいこと
看護師が保育の現場にいることで、 子どもたちの安全・安心が“目に見えない部分”から守られている。
役割が曖昧な中でも、自分の視点を活かして関わることで、
保育の質や安心感に大きく貢献できることを忘れないでいたいですね。
まとめ|“看護師らしく、保育にも関わる”が理想の形

保育園看護師に求められるのは、
「医療者としての専門性」と「保育チームの一員としての柔軟さ」の両立です。
完璧な線引きは難しいけれど、
看護師だからこそできる“関わり方”を見つけることが、やりがいにもつながります。
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