〜“刺激に疲れやすい子”へのやさしいまなざし〜
目次
はじめに
保育園でこんな子どもを見かけたことはありませんか?
- 手をつなぐのを嫌がる
- 洋服のタグや素材に過敏
- 大きな音やにぎやかな場面でパニックになる
- 触れるとすぐに「痛い」「やだ」と言う
- 食べ物のにおい・触感に強く反応する
こうした“ちょっとした違和感”には、**感覚の敏感さ(感覚過敏)**が関係していることがあります。

今回は、「感覚が敏感な子ども」に対する園での関わり方と、看護師としてできる支援をお伝えします。
「感覚過敏」は“わがまま”ではない
子どもによって、音・光・触感・匂い・味覚などの刺激の感じ方は本当にさまざま。
行動 | 背景にあるかもしれない感覚の過敏 |
---|---|
手をつなぐのを拒否 | 皮膚感覚が鋭く、触れられると不快感がある |
大きな音で泣く | 聴覚が敏感で、普通の音でも“びっくり音”になる |
同じ食材を食べたがらない | 食感・匂い・味覚への過敏がある |
服を脱ぎたがる/着替えを嫌がる | 肌触り・締め付け感が苦手で不快 |
📝看護師メモ
感覚の違いは見た目では分かりにくい。
だからこそ、「なにが嫌なの?」ではなく、**“どうしたら心地よく過ごせるか”**に目を向けて関わりたいですね。
看護師としてできる関わりの工夫
① 「刺激を減らす環境」をつくる
- 騒がしい場所から一歩離れられる静かなスペースを確保
- 食事や午睡の前後に、光・音・においなどをやさしく整える
- 集団活動の前に**“ひと息タイム”**を入れるのも効果的
② 無理に“慣れさせよう”としない
触らせる・音に近づける…ではなく、
→ その子が安心していられる距離を尊重する
③ 「がんばってたこと」を言葉で伝える
「タグがちょっと気になってたけど、最後までがんばってたね」
→ 本人が感じていることを“ちゃんと見てるよ”と伝えることで安心感につながる
保育士との連携で意識したいこと
- 「また着替え拒否でした」ではなく、
→「この素材を嫌がっていたようなので、次は〇〇の服で様子を見てみませんか?」 - 感覚過敏について**“わかりやすく共有できる言葉”**を使う
→「触覚が敏感かもしれません」「聴覚刺激が強すぎたようです」など、保育士が気づきやすくなる表現を
保護者への伝え方の工夫
- NG例:「ちょっと神経質なところがあるかもしれません」
- OK例:「今日は着替えのときにタグが気になっている様子がありました。
ご家庭でも、気になる素材などありますか?」



→ “特性”よりも“様子”として伝えると、保護者も受け止めやすい
まとめ|「感じ方のちがい」にやさしく気づける看護師でいよう
感覚過敏の子どもたちは、
見た目ではわからなくても、日々たくさんの刺激と闘っています。
看護師としては、
- その子が安心できる環境を考える
- 感じ方の違いに気づき、保育士と共有する
- 無理に合わせさせず、「選べる選択肢」をつくってあげる
そんな**“感覚に寄り添う支援”**が、
その子の「園って心地いいな」の第一歩になります。
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