〜看護師ができる「観察」と「つなぐ力」〜
目次
はじめに
保育園で子どもたちと日々関わるなかで、
「ちょっと気になるな…」「この子の様子、もう少し見守りたい」
そんな“サイン”を見つけるのは、保育士だけとは限りません。
看護師もまた、
保育の流れとは少し違う視点で子どもたちを見ている存在。
その視点がチームの支援に活かされるためには、
「診断」ではなく「気づき」を、伝わるかたちで記録・共有する力が必要です。

今回は、“記録と連携”に焦点を当てて、
保育園看護師としてできる関わりのコツをまとめます。
「気づき」を記録する=“あとから見返せる信頼材料”
ただのメモではなく、
子どもの状態の変化や支援の必要性を**他職種と共有できる“観察の記録”**にすることが大切です。
記録に入れたい3つのポイント
観点 | 書き方の例 |
---|---|
① 具体的な行動 | 「活動中に5分間、椅子から立ち上がり周囲を歩き回っていた」 |
② 状況や環境 | 「人数の多い場面で声や音が重なっていた」 |
③ 子どもの反応 | 「名前を呼ぶと一瞬目線が合い、その後すぐに目を逸らした」 |
📝看護師メモ
「落ち着きがない」などの抽象表現ではなく、
誰が見ても同じようにイメージできる行動描写を。
記録から連携へ|共有時の“やさしい言葉選び”
- NG:「自閉的な傾向があるように思います」
- OK:「集団の中でひとりで過ごす時間が多く、声かけへの反応が少ない場面も見られました」
- NG:「保護者に受診をすすめたほうがいいのでは?」
- OK:「園としての気づきの共有が、今後の支援につながるかもしれませんね。主任や園長とご相談されますか?」
- NG:「発達に課題がありそうです」
- OK:「言葉のやりとりには波があるようなので、引き続き様子を見ながら園として対応を共有していきたいです」
共有の流れを“チームで設計する”ことも大切
チェックポイント | 内容 |
---|---|
情報の共有方法 | 個人ノート/申し送り/ミーティングなど |
共有のタイミング | 毎日の報告?週1の確認?特記事項だけ? |
担当の役割 | 看護師は“気づきの提供者”、保育士は“日々の対応”、主任は“判断・連携窓口” |
📝看護師メモ
「全部を自分が判断しようとしないこと」。
あくまで**“見えたことを丁寧に渡す”のが看護師の役割です。**
まとめ|看護師の気づきが、子どもとチームをつなぐ力になる
保育園では、“診断”はできません。
でも、「ちょっとした変化」や「気になった様子」を、
誰よりも早く見つけ、伝える力が看護師にはあります。
- 書き残すこと
- 丁寧に届けること
- 一緒に見ていこうと声をかけること
それが、子どもたちの未来と、チームの安心を支えていく一歩になります。
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