目次
はじめに
11月になると、いよいよ嘔吐・下痢などの感染性胃腸炎が流行する季節。
ノロウイルスやロタウイルスなど、強い感染力をもつウイルスへの備えは、
保育園にとって非常に重要な時期です。

この記事では、
看護師としての対応ポイントと、職員間の連携強化の工夫をまとめました。
この時期に特に気をつけたいウイルスと特徴
ウイルス名 | 主な症状 | 特徴 |
---|---|---|
ノロウイルス | 嘔吐・下痢・微熱 | 強い感染力/嘔吐物から空気感染もあり |
ロタウイルス | 水様性下痢・嘔吐・発熱 | 乳児に多い/重症化しやすい/白っぽい便 |
アデノウイルス(腸炎型) | 発熱・下痢・腹痛 | プール熱型と重なる時期も/目の充血が特徴的なことも |
📝看護師メモ
感染源はほとんどが“排泄物・嘔吐物”。「誰が」「どう処理するか」の明確化がカギ!
看護師の対応チェックリスト
嘔吐があったらすぐ確認すること
- 子どもの症状(顔色・反応・吐しゃ物の性状)
- 広がり具合(床・物品・衣服)
- 処理に使った物品と対応者の確認(誰が何を使ったか)
消毒と処理で見るべきポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムの希釈濃度(嘔吐物処理時は1000ppm)
- 使い捨て手袋+マスク+エプロンの使用
- 使い捨て雑巾/新聞紙の活用で「ふき取る→消毒→ふき取り」手順を徹底
使用済み物品の処理・記録
- 嘔吐処理に使った備品は袋で密閉+外に出す
- **「いつ・どこで・だれが・どう処理したか」**を必ず記録に残す
職員連携で気をつけたいこと
① 担任だけに任せない対応体制づくり
→ 看護師がすぐに確認できない場合もあるため、「初期対応フロー」を共有しておく
② 共有ノート or チャットの活用(急ぎの報告)
→ クラス内での複数発生時は、園全体への周知を看護師がリードすると混乱が少ない
③ 「家庭にも伝えてほしいこと」を明確に伝える
→ 担任に任せきりにせず、看護師が文面の一言アドバイスを添えるのも◎
保護者対応|安心感を持ってもらう言い回し
- 「園内でも少しずつ流行の兆しが見られています」
- 「この時期は突然の嘔吐も多く見られますが、園でもすぐ対応できるようにしています」
- 「家庭でも嘔吐物処理のポイントをご紹介しています(配布資料・掲示)」
📌ポイント:
→「怖いウイルス」ではなく、「対策できることがある」という方向性で伝える
保健だより・掲示のヒント
- 嘔吐処理の方法(図解)/消毒液の作り方
- ノロ・ロタのちがいと登園の目安
- 家庭での注意点チェックリスト(タオル共有・手洗い強化・換気など)
まとめ|“見えないウイルス”にどう立ち向かうかは、「連携力」で決まる
感染対策は、
看護師だけががんばるものではなく、園全体で共有するチーム戦。
「処理」「記録」「報告」
この3つがスムーズにまわるように整えることが、看護師の大切な役割です。
“誰かが気づいた”で終わらせず、
“全員が安心して動ける”園づくりを目指していきましょう。
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