目次
はじめに
4月、保育園には初めて集団生活を送る子どもたちがやってきます。
入園式が終わるとすぐに始まる“慣らし保育”。
でも、泣き声が続き、体調を崩す子どもが続出するのもこの時期です。

この記事では、入園初期に起こりやすいトラブルと、看護師としての関わり方・気をつけたい視点をまとめました。
なぜ“慣らし保育中”は体調を崩しやすいのか?
- 初めての場所、人、音、におい、集団
- 泣き続けて食事・水分がとれない
- 慣れない生活リズム(早起き・昼寝・帰宅)
📝看護師の視点メモ
体調というより、**“自律神経が不安定になっている”**状態。
微熱・嘔吐・下痢・不機嫌 → すべて“環境変化”が引き金です。
よく見られる“入園初期トラブル”と対応のヒント
症状・状態 | 看護師の対応ポイント |
---|---|
微熱(37.5℃前後) | 「すぐ休ませる」ではなく、水分と様子観察→園ルール確認 |
嘔吐・下痢 | 朝の体調・家での様子も確認/脱水サインに注意 |
泣き続けて嘔吐・ぐったり | “泣き疲れ”と“急な体調変化”を切り分けて観察 |
咳・鼻水があるが元気 | 園全体の感染状況と照らして判断(全クラスへの注意喚起) |
保育士と共有したいこと


「よくあること」と「注意すべきこと」の線引き
→ 保育士が「また泣いてる」「眠いだけかも」と見過ごしやすい場面も
→ 看護師は「食欲」「排泄」「肌色」「目の動き」を観察ポイントに
保護者への“初回連絡”の言い回し調整
例:「泣き疲れてお昼に寝ていたのですが、少し熱がありました」
→ 「明日はゆっくり登園でも大丈夫ですよ」など、“心配させすぎず、安心を伝える”表現を意識
子どもが落ち着く“個別ケア”のアイディア共有
- 好きなおもちゃ/ぬいぐるみ/タオルの持参可否
- 看護師が“静かな空間”で見守るなどの個別対応ができる体制づくり
保護者対応で心がけたいこと
- 「登園直後は泣いていたけど、今は落ち着いています」など**“変化の様子”を共有**
- 「この時期は多くの子が体調を崩しやすい」と一般化+安心感を伝える
- “おうちでも気にかけてほしいポイント”を具体的に伝える(例:水分・食欲・眠り)
まとめ|“泣く”“熱が出る”は、環境に適応しようとしているサイン
新年度の最初の1ヶ月は、
子どもたちにとっても、保護者にとっても、そして職員にとっても試練の時期です。
そんな中、看護師が
「大丈夫、よくあることだよ」
「でも、こういうときは注意した方がいいね」
と冷静に見守ることで、安心と安全の真ん中に立てる存在になります。
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