目次
はじめに
5月は「食物アレルギー週間(日本アレルギー学会)」がある月。
新年度が落ち着き始めるタイミングでもあり、アレルギー対応を見直すきっかけとして最適な時期です。

この記事では、**保護者とのコミュニケーションで気をつけたい“伝え方”**を中心に、
保育園看護師としての視点と工夫をお伝えします。
食物アレルギーの対応、“伝える”だけで終わっていませんか?
- 書面での確認だけになっていない?
- 「園ではこうします」を押しつける形になっていない?
- 保護者の不安や“思い込み”とすれ違っていない?
📝本音メモ
一番のトラブルの原因は、「確認漏れ」よりも「伝えたつもり・わかってるつもり」のズレでした。
保護者との“伝え方”を見直す3つの視点
① 「伝える」ではなく「共有する」に変える
✕「これが園の対応です」
〇「一緒に、より安全な形を考えていけたらと思っています」
→ 言い方を少し変えるだけで、協力体制を築きやすくなります。
② 保護者の“日常”の言葉で説明する
✕「微量でもアナフィラキシーの危険があり…」
〇「ほんの少しでも体がびっくりしてしまう体質で…」
→ 医療用語ではなく、**“親が子どもに伝えられる表現”**で話すのがポイント。
③ 書類説明時は「読む」より「話す」時間を大切に
→ 対応マニュアルや食材一覧を読む時間より、
「どうしてこれが必要か」「園ではどんな場面があるか」の説明を丁寧に口頭で伝えることが信頼につながります。
よくある不安とその対応例
保護者の声 | 看護師の返し方のヒント |
---|---|
家ではそこまで気にしてないんですが… | 「園では複数の先生が関わるため、より安全を優先した対応にしています」 |
症状は軽い方なので、外してもらっても… | 「万が一のための基準なので、“軽いからOK”とはできない決まりなんです」 |
子どもが大きくなってきて、検査もしていないけど… | 「一度、主治医とご相談いただいてもいいかもしれませんね」 |
📝ポイント:反論せず“冷静かつ事実ベース”で対話する姿勢
保育士との共有ポイント
- 食事以外でアレルゲンに触れる場面(粘土・製作・散歩・行事食など)を再確認
- 対応ルールをクラスごとに再共有(担当者以外も把握できるように)
- 担任が不在のときの引継ぎ方法を確認しておく
プラスα|保健だよりや掲示物に使える工夫
- 「アレルギーってどんなこと?」を子ども向け絵本風に紹介
- 「園ではこう守っています」をイラスト付き掲示に
- 「食べられない子がいるとき、どう声をかける?」を保育士で意見交換
まとめ|“伝わったかどうか”は、相手の安心感でわかる
アレルギー対応は、
マニュアルや書類だけではカバーできない“信頼関係”の上に成り立つ仕事です。
保護者が
「わかってくれてる」「ちゃんと見てくれてる」
と思えるような関わりが、看護師だからこそできる大切な仕事のひとつ。
伝えるだけじゃなく、寄り添うこと。
その積み重ねが、きっと子どもたちの安心にもつながっていきます。
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