気づけば今日、何食べたっけ?
勤務が終わって帰り道。
ふと立ち止まって、自分に問いかける。
「……あれ?今日、ご飯ちゃんと食べたっけ?」

朝はバナナ1本、昼は冷めたお弁当10分で終了
看護師の朝は早い。
「あと5分寝たい」を我慢して飛び起き、
なんとか準備して出勤。
朝ごはんはバナナ1本、もしくは食べずにそのまま病院へ。
昼休憩も、まるっと1時間なんて夢のまた夢。
ナースコール、処置、緊急対応――全部終わってようやく休憩室に向かっても、
「あれ?もう残り10分しかない…」
お弁当を温める暇もなく、
冷たいままかきこんで、すぐに現場に戻る。
気づけば夕方、頭がぼーっとしてる
午後の処置や記録が終わるころ、
頭がまわらなくなる感覚。
「低血糖なのか?寝不足なのか?いや、たぶんその両方」
お腹は空いてるはずなのに、
アドレナリンで誤魔化して動き続ける。
そして勤務が終わったころ、ようやく鳴り始めるお腹。
「今さら…?遅いよ…」
「でもなんかもう、疲れすぎて食欲もない…」
そんな帰り道、何度あったことか。

食べることも、自分を大事にするひとつの方法
患者さんには「ちゃんと食べてくださいね」と言いながら、
自分のことはいつも後回し。
でも、本当はわかってる。
食べることは、自分を守ること。
そして、明日も“誰かを支える自分”をつくること。
ちゃんと食べて、ちゃんと休んで、
少しでも「自分」を大切にできる時間がありますように。

▼この記事を書いた人
病棟・外来・保育園など多様な職場を経験し、今は企業勤務の産業保健師。
「頑張るナースこそ、自分を後回しにしがち」な日常に、やさしい言葉を届けています。
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