目次
はじめに
3月。卒園が近づいてくるこの時期、
子どもたちは**“成長の喜び”と“別れの不安”**の中で、少しずつ表情を変えていきます。
そして、いつもよりも敏感に、
ちょっとした体調の変化や感情の波が見られやすくなる時期です。

今回は、卒園を迎える子どもたちに向き合う、保育園看護師の関わり方と観察ポイントをお届けします。
この時期に見られる子どもの変化とは?
変化の種類 | 内容・背景 |
---|---|
心の揺らぎ | 甘えが強くなる/不安定になる/赤ちゃん返りのような行動 |
身体の不調 | 微熱・便秘・食欲低下/登園しぶり/睡眠が浅くなる |
行動の変化 | 友達とのトラブルが増える/急に泣く/黙り込む/笑いすぎる など |
📝看護師メモ
「風邪じゃないけど、なんだかしんどそう」
→ それ、**“心のSOSが体に出ているサイン”**かもしれません。
看護師としてできる関わり方
① 体調だけでなく「気持ち」を聞く
- 「眠れた?」「なんか気になることあった?」など、ちょっとした声かけを
- 「イヤって言ってもいいよ」「疲れてるときは休んでいいよ」と安心を伝える
② “変化”があったら、担任とすぐに共有
- 「最近あの子、いつもより話さないね」
- 「今日はお腹が痛いって言ってた」
→ “判断せず、つなぐ”のが看護師の役割
③ 保護者とも「がんばりすぎないで大丈夫」を共有
- 卒園準備、進学、家庭の変化…保護者も実は不安定な時期
- 「ちょっと疲れている様子がありました」「甘えん坊になってる姿、ほっとしました」など、やさしい言葉で気づきを伝える
保健だより・掲示で使えるメッセージ
- 『卒園前、“ちょっと疲れやすい”のは自然なことです』
- 『最後の一ヶ月、子どもたちの小さな心の変化を一緒に見守りましょう』
- 『感情がゆれる季節。体調もゆらぎます。無理せず、少しずつで大丈夫です』
保育士との連携で気をつけたいこと
- 日々の体調・感情の波を記録で共有(いつもより泣いた/トイレ回数/眠気の様子など)
- 「卒園だからがんばろうね」ではなく、“がんばらなくていい場”を一緒に作る
まとめ|“がんばらせない看護”が、最後にできるやさしさ
卒園は、子どもにとっても、家族にとっても、大きな節目です。
でもその前に、“ちょっと不安定な時間”を過ごすのが当たり前なんです。
看護師としてできることは、
症状を見ることだけじゃなくて、その子の“心の体調”にも気づくこと。
「泣いてもいいよ」
「疲れてたら休もうね」
そのやさしい一言が、卒園までの時間をあたたかく包んでくれます。
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