はじめに
保護者からのこんな言葉に、ドキッとした経験はありませんか?
- 「うちではそんな症状なかったんですけど?」
- 「本人が“先生が怒ってた”って言ってました」
- 「夜には熱もなかったんですが…」
こうした“家庭と園の情報のズレ”は、
誤解や不信感のもとになりやすいデリケートな場面です。

今回は、保育園看護師として「情報のギャップが生じたときの対応方法」についてまとめます。
“家庭と園の認識が違う”のは当たり前
- 子どもは体調の変化が早く、朝と昼で様子がまるで違うことも
- 家では甘えが出る/逆に我慢して見せない
- 本人の伝え方や記憶が曖昧なこともある
📝看護師メモ
「誰かが嘘をついている」ではなく、
**“視点が違えば見えるものも変わる”**という前提で対応すると、感情的なぶつかりを防げます。
看護師として意識したい3つの対応ステップ
① 保護者の言葉にまず共感を示す
「そうなんですね」「そうお聞きになったんですね」
→ “否定から入らない”ことで、対話の土台が安定する
② 園での事実を「淡々と」「ていねいに」伝える
「園では、午前中に〇〇のような様子が見られて…」
→ 感情ではなく、“観察事実+対応内容”を軸に話す
③ 「今後も一緒に様子を見ていけたら嬉しいです」と添える
→ “対立ではなく協力関係”を印象づける一言が安心感につながる
よくあるケース別・伝え方の工夫
ケース①:「家では食欲もあって元気だったんですが?」
🗣 言い回し例:
「そうなんですね。園では午前中に少し元気がなく、お昼ご飯も少なめだったので、念のためお伝えさせていただきました。
きっと環境や疲れなどもあるのかもしれませんね。今後も気になることがあればすぐにご相談ください。」
ケース②:「本人が“先生に怒られた”って言ってました」
🗣 言い回し例:
「そうだったんですね。〇〇ちゃんからそう聞いたんですね。
園での様子では、職員が注意した場面がありましたが、感情的に叱るようなことはしていないつもりです。
ただ、感じ方にも個人差がありますので、今後の関わりも気をつけていきますね。」
ケース③:「朝は何ともなかったんですけど…」
🗣 言い回し例:
「今朝は大丈夫だったんですね。
園では午前中に少しぐったりした様子があったので、体調が変わった可能性があるかもしれません。
一緒に経過を見ていけたらと思います。」
保育士・園との連携ポイント
- 「こんなとき、こう返すと角が立たなかった」など、対応フレーズを職員間で共有
- 情報のズレが起きたら“個人で抱えず”、早めに主任・園長へ報告・相談
- 対応記録は「誰が」「どのように」話したかも残すと◎
まとめ|“矛盾”を受け止めることも、信頼の第一歩
家庭と園、どちらかが「間違っている」と決めつけるのではなく、
“両方にそれぞれの見え方がある”と受け止めることが、看護師の役割です。
そして、事実を伝えながらも、
「一緒に見守っていく」というスタンスでいること。
トラブルの芽は、ていねいな言葉と誠実なまなざしで小さくできます。
子どもたちの安心のためにも、保護者との“対話力”を育てていきましょう。
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