はじめに
- 「この子、少し気になるな…でも保育士さんにどう伝えよう?」
- 「私が“発達”とか“特性”って言ってもいいのかな…」
- 「言ったことで、関係性がギクシャクしたらどうしよう…」
保育園看護師が“気になる子”に気づいたとき、共有のタイミングや伝え方で迷う場面はとても多いです。

今回は、看護師として「気になる子」の存在をどう伝え、どう連携につなげるかを実例付きでご紹介します。
看護師と保育士、見えているものが違う
視点 | 看護師 | 保育士 |
---|---|---|
見ている角度 | 健康・発達・心理のバランス | 行動・生活・人間関係の流れ |
対応方法 | 医療・心理の知識を元に「なぜ?」を見る | 日常の実践から「どう支えるか?」を考える |
観察の距離 | 少し引いた“客観的視点” | 毎日の関わりの中での“体感的視点” |
📝看護師メモ
だからこそ、看護師の気づきは“違う視点からのヒント”になる。
でもそれを伝えるときは、“診断っぽくならない表現”に注意が必要です。
よくあるケースと伝え方の工夫
ケース①:「集団活動で落ち着かない子がいる」
🗣 NG:「多動の傾向があると思います」
🗣 OK:「集団の中での移動が頻繁で、集中が続かない様子が気になっています。園でもサポートを考えているか、お聞きしてもよいですか?」
→ 診断名を避け、観察事実+質問スタンスがベスト
ケース②:「言葉の発達が遅れているかもしれない子」
🗣 NG:「ことばの遅れがある子ですよね?」
🗣 OK:「〇〇くん、言葉でのやりとりがまだ難しい場面があるように見えましたが、園ではどのように関わっていますか?」
→ “感じたまま”ではなく、具体的な場面に焦点をあてて
ケース③:「保護者対応が心配な子」
🗣 OKな伝え方:
「おうちの様子も含めて、園として気になっている点があれば教えてください。
看護師の立場で一緒に考えられることがあればと思っています。」
→ すでに担任が気にしていることなら、“連携の入り口”になりやすい
共有する際の“ひと工夫”で伝わり方が変わる
① 「気づいたことがあったので…」から入る
「〇〇ちゃんのことで、ちょっと気になったことがあったので共有だけさせてくださいね」



→ **“ジャッジ”ではなく“共有”**のスタンスが柔らかい
② 「園ではどう見えていますか?」と保育士に視点を返す



→ 「自分が気づいたことを押しつけない」ためのバランス調整に◎
③ 共有後のフォローを忘れずに
「あのあと、〇〇ちゃんの様子どうでしたか?」
「また気になることがあれば一緒に見ていきましょう」



→ 伝えて終わりにしないことで、“対等な関係性”が築ける
まとめ|“気になる”を共有するのは、支えるチームの第一歩
看護師としての気づきは、
ときに保育士にとって“耳が痛いこと”でもあります。
でもそれは、子どものためのサイン。
だからこそ、
- 診断ではなく、観察の言葉で伝える
- 意見ではなく、共有と質問から入る
- 一緒に見ていくスタンスを大切にする



この3つの視点が、“気になる”を“支える”に変えていくカギになります。
コメント