〜“否定しない・責めない・押しつけない”伝え方〜
目次
はじめに
保育園で子どもの様子に「ちょっと気になるな…」と感じたとき、
必ず向き合うのが、保護者への伝え方の難しさです。
- 「伝えたことで、親御さんが不安にならないか…」
- 「否定されたらどうしよう…」
- 「どこまで言っていいのか、いつも悩む…」
そんなとき、看護師として大切にしたいのは、
**“診断”ではなく、“様子を共有するスタンス”**で話すこと。

今回は、保護者に“気になること”を伝えるときに使える言い回しやコツを、実例つきでまとめました。
看護師の言葉は「専門家の言葉」として重く受け止められる
だからこそ、
- “断定的”に言わない
- “診断っぽく”聞こえないように工夫する
- “一緒に見守っていきたい”という姿勢を示す
📝看護師メモ
“伝えること”よりも、“どう伝えるか”。
わたしたちの言葉で、不安にも安心にもなるからこそ、丁寧に届けたいですね。
よくある場面と声かけの工夫
ケース①:言葉が少ない/反応がゆっくり
🗣 NG:「ことばの発達に遅れがあるかもしれません」
🗣 OK:「こちらの声かけに対して、表情や仕草で応えてくれる場面が少しずつ増えています。お家でも似たような反応はありますか?」
ケース②:落ち着きがなく活動に入りづらい
🗣 NG:「多動気味で心配です」
🗣 OK:「体を動かしたい気持ちが強い様子が見られていて、じっとする場面が難しいようです。園でも関わり方を工夫しながら様子を見ています」
ケース③:聴覚や触覚に過敏な反応がある
🗣 NG:「感覚過敏かもしれません」
🗣 OK:「今日は大きな音に驚いて泣いてしまう場面がありました。最近、お家でも似たような反応はありますか?」
伝えるときに意識したいフレーズ
目的 | 使えるひと言 |
---|---|
様子を伝えたい | 「ちょっと気になることがあったので、共有させてくださいね」 |
一緒に考えたい | 「家庭での様子と合わせて、一緒に考えていけたらと思っています」 |
困っている印象を避けたい | 「こういう時には、〇〇な対応を試しています」 |
受け止めやすくしたい | 「“今すぐ”どうこうではなく、“少しずつ”見ていけたらと」 |
保育士と看護師で“伝え方をそろえる”ことも大切
- 誰が・どのタイミングで伝えるか?
- どの表現を使うか?
- どのくらいの深さで話すか?
まとめ|“診断”ではなく、“気づき”をやさしく届ける
保護者にとって、
わが子のことを“気になる”と言われるのは、どんなにやさしい言葉でも不安になるものです。
でも、
- 子どものサインを見逃さず
- 困っていることを一緒に考えてくれて
- 具体的な関わりを共有してくれる
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