こんにちは。
のん|産業保健師×公認心理師です。
産業保健師について調べていると、
「コミュニケーション力が必要」
という言葉をよく見かけることがあります。
でも最初は、
「看護師って、もともとコミュニケーションする仕事じゃないの?」
そんなふうに思っていました。
実際、病棟でも患者さんやご家族と関わります。
でも、産業保健で求められるコミュニケーションは、
少し種類が違う
と感じる場面がたくさんありました。
今日は、
産業保健師に必要と言われる“コミュニケーション力”について、実際に働いて感じたことを書いてみたいと思います。
「正しいことを伝える」だけでは進まない
病棟では、
ある程度、
“医療的に正しいこと”
を伝える場面が多くあります。
でも産業保健では、
「正しいことを言えば進む」
わけではないことが多いです。
例えば、
- 休んだほうがいい状態なのに休めない人
- 上司に相談できない人
- 不調を認めたくない人
など。
だから、
“まず話せる空気を作る”
ことがとても大切になります。
「話を聴く」が想像以上に多い
産業保健では、
面談や健康相談がかなり多いです。
しかも、
本人もまだ整理できていない状態
で来ることも少なくありません。
だから、
すぐにアドバイスするより、
「何に困っているのか」
「本当はどうしたいのか」
を一緒に整理していく感覚があります。
「沈黙」が必要な場面もある
病棟時代の私は、
「何か言わなきゃ」
と思うことが多かったです。
でも産業保健では、
すぐに答えを出さない
ことが必要な場面もあります。
相手が言葉を探している時。
まだ整理できていない時。
そんな時は、
“待つ”
ことも大切なんですよね。
「調整力」もかなり必要だった
産業保健では、
本人だけではなく、
- 上司
- 人事
- 産業医
- 職場
など、いろいろな立場の人と関わります。
だから、
“どちらか一方だけ”
を見るわけにはいかない場面も多い。
最初は、
この“調整”の難しさにかなり戸惑いました。
「話しやすさ」が支援につながることがある
産業保健では、
「実はずっとしんどかった」
「誰にも言えなかった」
と、面談で初めて話される方もいます。
だから、
“相談しやすい雰囲気”
自体が、とても大切になります。
医療知識だけではなく、
「この人なら話せそう」
と思ってもらえる関わりが必要になることもあります。
「コミュニケーションが得意な人」だけの仕事ではない
ここで誤解しやすいのが、
“話が上手じゃないとダメ”
と思ってしまうこと。
でも実際は、
明るく話せる人
だけが向いているわけではありません。
むしろ、
- 相手の話を丁寧に聴ける
- 空気を感じ取れる
- 無理に否定しない
そんな関わりが強みになることもあります。
おわりに
産業保健師に必要と言われる“コミュニケーション力”。
それは、
“話がうまい”
というより、
“相手と一緒に整理する力”
に近いのかもしれません。
病棟とは違う難しさもあります。
でもその分、
「話せてよかった」
と言ってもらえる場面もある仕事です。
もし今、
病棟以外の働き方が気になっているなら。
産業保健という仕事を、少し調べてみてもいいのかもしれません。


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