産業保健師になって驚いたこと
病棟看護師との違いで、最初に戸惑ったこと
こんにちは。
のん|産業保健師×公認心理師です。
病棟勤務がつらくなってきた頃、
「産業保健師ってどんな働き方なんだろう」
と気になり始める看護師さんは少なくありません。
私自身も、病院以外の働き方を考える中で、産業保健という仕事に興味を持ちました。
でも実際に働いてみると、
“看護師”ではあるけれど、病棟とはかなり違う。
そんなふうに感じる場面がたくさんありました。
今日は、
未経験から産業保健師になって驚いたことや、病棟との違いで戸惑ったことについて書いてみたいと思います。
「処置をする仕事」ではなかった
病棟では、
点滴。
採血。
急変対応。
“医療処置”
が看護師の中心業務でした。
でも産業保健では、
処置より、
- 面談
- 調整
- 予防
- コミュニケーション
の割合がかなり大きくなります。
最初は、
「看護師っぽい仕事をしていない気がする」
と戸惑うこともありました。
「病気の人」だけを支える仕事ではなかった
病棟では、
“すでに治療が必要な人”
と関わることが中心です。
一方、産業保健では、
“まだ働けている人”
と関わることが多くなります。
例えば、
- 休職手前
- ストレスを抱えている
- 不調に気づいていない
- 無理して働いている
そんな人たち。
だから、
「病気を治す」
より、
“悪化を防ぐ”
視点がとても大切になります。
「正しさ」だけでは動かないことが多かった
病棟では、
ある程度、
“医療的に正しいこと”
が優先されやすい場面があります。
でも産業保健では、
会社。
上司。
人事。
本人。
いろいろな立場の人が関わります。
だから、
「医学的には正しい」
だけでは、うまく進まないこともあります。
最初はこの、
“調整”
の多さにかなり戸惑いました。
「話を聴く力」が想像以上に必要だった
産業保健では、
“話を聴く”
場面がとても多いです。
しかも、
本人も整理できていない状態
で来ることも少なくありません。
だから、
すぐ答えを出すより、
“整理を一緒にする”
感覚が必要になることがあります。
病棟時代の私は、
「何かアドバイスしなきゃ」
と思いすぎていたな、と感じることもありました。
「一人職場」の難しさもあった
産業保健は、
一人配置の会社も少なくありません。
病棟みたいに、
すぐ隣に看護師がいる環境ではない。
だから最初は、
「これで合ってるかな」
と不安になることもありました。
一方で、
自分で考えて動く力
もかなり必要になる仕事だと感じました。
「楽そう」は、少し違った
病棟勤務と比べて、
夜勤がない。
急変が少ない。
そういう面では、身体的に楽になる人もいます。
でも実際は、
“別の疲れ方”
があります。
例えば、
- 調整の難しさ
- メンタル対応
- 会社との板挟み
- 正解が見えにくい悩み
など。
だから、
「楽そうだから」
だけで来ると、ギャップに戸惑う人もいるかもしれません。
でも、「病棟とは違うやりがい」もあった
一方で、
- 予防に関われる
- 長期的に支援できる
- 働く人を支えられる
という、病棟とは違うやりがいもあります。
特に、
“まだ働けているけど苦しい人”
と関われることは、
産業保健ならではの役割だと感じています。
おわりに
産業保健師は、
病棟看護師とはかなり違う働き方です。
だからこそ、
最初は戸惑うこともあります。
でも実際は、
「病棟が合わなくなった=看護師に向いていない」
ではなく、
“働く場所との相性”
のこともあります。
もし今、
病棟以外の働き方が気になっているなら。
産業保健という選択肢を、少し調べてみてもいいのかもしれません。


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